セーファーインターネット協会は、警察庁からの受託事業である「インターネットホットラインセンター(IHC)」と民間の自主的事業である「セーフライン」の二つのホットラインセンターを運営しています。IHCは、通報されたインターネット上の違法情報について、ガイドラインに基づきサイト運営者やプロバイダ等に削除依頼を行っています。セーフラインは、違法情報に加えて有害情報も対象にするとともに、通報の受け付けだけでなく、サイトパトロールを行うことで違法・有害情報の把握に努めています。これらの活動を通じてSIAが2016年に行なった違法・有害情報対策活動の統計を以下のとおりまとめました。
2016年 違法・有害情報対策活動
通報受領・パトロール件数の内訳
2016年にSIAが二つのホットライン(IHC、セーフライン)を通じて把握した情報の件数の合計は297,814件でした。これらの情報をガイドラインに基づき分類すると、「違法情報」が47,341件、「有害情報」が2,027件、「ガイドライン対象外」が248,446件でした。
項目 | 件数 |
---|---|
通報受領・パトロール総件数 | 297,814件 |
違法情報 | 47,341件 |
有害情報 | 2,027件 |
ガイドライン対象外 | 248,446件 |
※2016年1月から12月までの実績
違法・有害情報内訳
違法情報(47,341件)または有害情報(2,027件)と分類された49,368件の内訳を見ると、「わいせつ」が58%、「児童ポルノ」が33%、「リベンジポルノ」が2%、「その他」が7%となっています。
主要な違法情報の掲載サイトの所在地
違法・有害情報49,368件のうち、国内サイトに掲載されている情報が42%、国外サイトに掲載されている情報が58%であり、国外サイトに掲載されている情報の比率が高くなっています。
※サイトの所在地は、対象サイトのIPアドレスの登録情報に基づいて分類。
主要な違法・有害情報の削除状況
削除を依頼した違法・有害情報31,222件のうち、97%にあたる30,281件が削除されました。 また、国内、国外サイト別の削除率を見ると、国内のみならず、国外サイトも95%と高い削除率となっています。
削除依頼数 | 削除数 | 削除率 | |
---|---|---|---|
全体 | 31,222件 | 30,281件 | 97% |
国内 | 17,492件 | 17,185件 | 98% |
国外 | 13,730件 | 13,096件 | 95% |
違法・有害情報内訳別に削除状況を見ると、SIAが重視する児童ポルノ、リベンジポルノについても、それぞれ97%、91%と高い削除率を実現しています。
詳細は以下をご覧ください。
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違法・有害情報対策活動報告(2016年)(PDF, 2.1MB)
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