セーファーインターネット協会は、警察庁からの受託事業である「インターネットホットラインセンター(IHC)」と⺠間の⾃主的事業である「セーフライン」の⼆つのホットラインセンターを運営しています。IHCは、通報されたインターネット上の違法情報について、ガイドラインに基づきサイト運営者やプロバイダ等に削除依頼を⾏っています。セーフラインは、違法情報に加えて有害情報も対象にするとともに、通報の受付けだけでなく、サイトパトロールを⾏うことで違法・有害情報の把握に努めており、通報およびサイトパトロールにより把握した違法・有害情報について、ガイドラインに基づき削除依頼を行っています。これらの活動を通じてSIAが2019年に⾏なった違法・有害情報対策活動の統計を以下のとおりまとめました。
2019年 違法・有害情報対策活動
通報受領・パトロール件数の内訳
2019年にSIAが2つのホットライン(IHC、セーフライン)を通じて把握した情報は合計273,459件でした。これらの情報をガイドラインに基づき分類すると、「違法情報」が43,465件、「有害情報」が3,931件、「ガイドライン対象外」が226,063件でした。
項目 | 件数 |
---|---|
通報受領・ パトロール総件数 |
273,459件 |
違法情報 | 43,465件 |
有害情報 | 3,931件 |
ガイドライン対象外 | 226,063件 |
2019年1月から12月までの実績
違法・有害情報内訳
違法情報(43,465件)または有害情報(3,931件)と分類された47,396件の内訳を見ると、「わいせつ」が36%、「児童ポルノ」が24%、「リベンジポルノ」が16%、「その他」が24%となっています。
主要な違法・有害情報の掲載サイトの所在地
違法・有害情報の蔵置先をみると、国内サイトが10.4%、国外サイトが89.6%であり、9割近くの違法・有害情報が国外サイトに掲載されていました。
※サイトの所在地は、対象サイトのIPアドレスの登録情報に基づいて分類。
主要な違法・有害情報の削除状況
削除を依頼した違法・有害情報21,183件のうち、92%にあたる19,540件が削除されました。 また、国内サイトおよび国外サイトの削除率を⾒ると、いずれも8割以上の削除率となっています。
削除依頼数 | 削除数 | 削除率 | |
---|---|---|---|
全体 | 21,183件 | 19,540件 | 92% |
国内 | 3,987件 | 3,607件 | 90% |
国外 | 17,196件 | 15,933件 | 93% |
違法・有害情報内訳別に削除状況を⾒ると、「わいせつ」、「児童ポルノ」ともに90%以上と高い削除率を実現しています。また、セーフラインが対応している「リベンジポルノ」は93%でした。
詳細は以下をご覧ください。
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違法・有害情報対策活動報告(2019年)(PDF, 2MB)
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